人種差別を課題に
建国記念の日を考える集会



憲法と「建国記念の日」を考える2・11集会

 憲法と「建国記念の日」を考える2・11集会が2月11日に連合会館大会議室でひらかれ、270人が参加した。主催は平和フォーラム。

 藤本泰成・平和フォーラム共同代表による開会挨拶の後、「現代日本のレイシズムと反レイシズム」と題して、明戸隆浩・東京大学院情報学環特任助教が講演を行なった。講演では、レイシズムに対抗する法制度として、ヘイトスピーチ・クライム法や人種差別禁止法などがほぼすべての主要国で整備されているのに対して、日本はヘイトスピーチ解消法しか施行されておらず、法整備が遅れている。日本のレイシズムの現状を考えれば人権保障の体制は脆弱であり、日本には差別禁止法がないという事実を、この機会に見つめなおす必要があることなどが話された。

 続いて、「朝鮮学校無償化裁判の不当判決と今後求められる運動」と題して、在日本朝鮮人人権協会の金東鶴事務局長が報告を行なった。報告では、朝鮮学校が高校無償化制度から排除されていることに関して、国連からも再三の勧告が行なわれているが、国はいまだに排除を続けている。民間だけではなく朝鮮学校排除などの官制ヘイトを許さないという声を上げることが必要であることなどが報告された。

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