先住民族の言語を人権として捉える
第28回ヒューマンライツセミナー



第28回ヒューマンライツセミナー「アイヌ・琉球の言語を知る―国際先住民族の言語年に」

 第28回ヒューマンライツセミナー「アイヌ・琉球の言語を知る―国際先住民族の言語年に」が9月12日、浅草公会堂で開催され490人が参加した。主催は、第28回ヒューマンライツセミナー実行委員会。

 はじめに、組坂繁之・解放同盟中央委員長・IMADR代表理事が「一日にひとつずつ国際先住民族の言語が消えているのではないかと言われているが、文化でありアイデンティティでもある先住民族の言語は大事な人権として守られるべきだ」と主催者挨拶を行なった。

 その後、国連先住民族の権利に関する専門家機構の元委員であるアレクセイ・ツィカレフさんが「先住民族の言語の権利と国連の取り組み」と題して基調報告を行ない、先住民族の言語は文化遺産の一部ではなく人権として捉えなくてはならないことや言語再活性化への取り組みが先住民族の文化やコミュニティの維持と発展につながることなどが話された。

 続いて、沖縄キリスト教学院大学の新垣友子教授が「琉球諸言語とは?次世代への継承」と題して報告、大学に通いながらアイヌ語やアイヌ文化を広める活動に取り組む関根摩耶さんが「アイヌ語の今」と題して報告を行なった。

 その後、パネルディスカッションに移り、場内からの様々な質問に答えた。

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