8年目を迎え、風化させてはならない
原発のない福島を!県民大集会



「2019原発のない福島を!」県民大集会

 「2019原発のない福島を!」県民大集会が3月16日、福島県教育会館で開催され全国から1700人が参加した。主催は同実行委員会。都連からは各支部17人が参加した。

 8回目を迎える「県民集会」では、原発のない福島を求め、第1に、東電福島第2原発を廃炉とし、福島県では原子力発電は将来にわたり行わず、福島県を再生可能エネルギーの研究・開発及び自立的な実施拠点とすること。第2に、放射能によって奪われた福島県の安全・安心を回復し、県民の健康、とりわけ子どもたちの健やかな成長を長期にわたって保障すること。第3に、原発事故に伴う被害への賠償、及び被災者の生活再建支援を、国と東京電力の責任において完全に実施することを求めている。

 集会の冒頭、角田実行委員長は、東京電力が福島第2原発を「廃炉の方向で検討する」と表明したことについて、闘いの成果を確認しつつ、具体的なロードマップも示されておらず正式な具体的決定をさせることを強調した。また、福島では未だに4万人以上の県民の方が不自由な避難生活を強いられ、住民の帰還の問題、生活の再建や復興、風評被害、子どもを中心とする健康被害、除染廃棄物の処理問題等々課題が山積みであることを訴えた。

 集会では、特別ゲストとして香山リカさんがアピールをした他、被災者、被災地の教育関係者、高校生平和大使、消費者団体からそれぞれの現状と課題について詳細な報告がされた。

 最後に、「8年が経過し全国的には記憶と意識の風化が進んでいる。独自の情報発信を強めていくという被災当事者の使命を確認し、新たな段階にまた一歩ともに踏み出していこう」と集会アピールを参加者全員で確認した。

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