世界人権宣言70周年に
ネット上の差別を考える
部落解放・人権文化フォーラム2018へ



  部落解放・人権文化フォーラム2018が11月20日、浅草公会堂を主会場に開催される。主催は「同実行委員会」。

 この集会は、東京の差別の実態を踏まえた、人権教育・啓発のとりくみに役立てていただくことを目的にしている。今年のテーマは「世界人権宣言70周年、ネット上の差別を考える」。第2次世界大戦に対する反省から「世界人権宣言」が採択され、「平和実現の基礎は人権確立であり、人権確立の基礎は差別撤廃である」ことが確認されたが、昨今では、平和や憲法がないがしろにされている。今こそ「平和・人権・民主主義」確立に向けてとりくみを加速させなければならない。

 人権をめぐる状況は、インターネット上の差別事件の増加やヘイトスピーチの横行など深刻さを増している。そうした現状を踏まえ、全体会・記念講演は浅草公会堂で、「インターネット上の差別と法規制」と題し、金尚均・龍谷大学法学部教授がおこなう。また全体会終了後、台東区民会館で5つの分科会を開催する。分科会は15時開場、15時30分開会から18時まで。

●分科会

第1分科会 東京の部落差別事件と解放運動」

①「全国部落調査」復刻版出版差し止め裁判の現状と課題(山本志都弁護士)

②インターネット上の差別事件の現状と課題(近藤登志一都連書記長)


第2分科会 地域の街づくりと教育・啓発

①子ども達は、親の労働、仕事をどう見ていたのか(岩田明夫 産業・教育資料室きねがわ)

②と場労働者からの報告とDVD上映(高城順 全芝浦屠場労組副委員長・品川支部書記長)


第3分科会 部落問題入門

①東京の部落問題と現代の人権侵害(吉田勉 東日本部落解放研究所事務局長)


第4分科会 被差別当事者から見た東京の差別と人権

①「国立市人権・平和基本条例」の意義と市民の取組み(押田五郎 国立市人権平和条例市民アクション/宮瀧順子 国立支部支部長)

②ハンセン病快復者の今 家族訴訟にどう向き合うか(森元美代治 IDEAジャパン代表)


第5分科会「職場と人権」

SDGsと人権尊重~企業に求められること~(黒田かをり(一財)CSOネットワーク事務局長)

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