差別の実態を学び、全国の仲間と交流を 第55回全高・第67回全青集会



第55回全国高校生・第67回全国青年集会

 第55回全国高校生・第67回全国青年集会が8月19日~20日に、滋賀県近江八幡市で開催され、全国から564人が参加した。

 全体集会では、最初に水平社宣言朗読が行なわれた後、西島藤彦・中央執行委員長から「100年以上前に、若者たちが部落差別を許すことはできないと全国各地から京都に結集し、全国水平社が創立された。差別の実態を学びながら、全国の仲間と交流を」と主催者挨拶があった。

 地元歓迎挨拶では竹中仁美・滋賀県連執行副委員長が「若者の団結力、行動力で世の中が動く。新たな部落解放運動の展開を考え、仲間を作り集会を楽しもう」と呼びかけました。

 来賓挨拶・紹介の後、基調提案が行なわれ、社会情勢など若者が置かれている状況の問題点などが提起、2日間の活発な討論を呼びかけた。

 石川一雄さん、早智子さんのビデオメッセージでは、重要な局面を迎えている第3次再審請求に対する支援が訴えられた。

 記念講演では、「誠信之記録 ⅰ朝鮮通信使が滋賀に残してくれたもの ⅱ滋賀と朝鮮のつながりを再発見しよう」と題して、清原勝・滋賀県教職員組合執行委員長が講演を行なった。「誠信」とは、津島藩で朝鮮外交に仕える雨森芳洲が説いた「争わず、偽らず、真実を持って交わり~」という誠信交隣の精神で、今日における多文化共生の精神です。近江八幡を通した日本と朝鮮半島の交流の歴史とともに、当時の強制連行・労働などからつながる現代におけるヘイトスピーチ、差別の現状などについて話された。

 全体集会の最後に、それぞれの分科会紹介が行なわれ、その後2日間にわたって学習や討論、交流が行なわれた。

(都連青年部)

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