関東ブロック青年交流会第26回宿泊交流会が11月13日~15日、北海道平取町で開催され、東京、埼玉、群馬から7人の青年が参加し、都連からは2人が参加した。
1日目は、民族共生象徴空間ウポポイを見学。2日目は、萱野茂二風谷アイヌ資料館、平取町立二風谷アイヌ文化博物館を見学し、夜には地元の方々と学習交流会を開催した。3日目は、アイヌ文化伝承に重要な土地をめぐり、ダム建設に反対運動がまきおこった二風谷ダムなどをフィールドワークした。
ウポポイでは、工芸や伝統舞踊などが見られた一方で、同化政策やアイヌ遺骨返還問題など、差別や迫害の歴史にはほとんど触れられていなかった。まるで、素晴らしい文化や伝統を持つ民族が、今はなぜか減少しているとでも言わんばかりで、どの立場で「民族共生」を謳うのかと疑問も残った。
学習交流会では、平取アイヌ協会副会長の木村二三夫さんをはじめ、平取アイヌ遺骨を考える会の方など7人とそれぞれが抱える歴史的背景や現状を交流した。木村さんは「過去から目を背ける者に未来はない。過去に学んでこそ良い未来をつくれる。常に自分にも言い聞かせている。」と語った。
最後に、今回できたつながりを広げていくことを全員で確認した。
(都連青年部)