狭山事件の再審を求める東京集会が2024年9月25日、台東区民会館で開催された。主催は、狭山東京実行委員会。
集会は、佐谷・東京教組書記次長の司会で進行され、桐田・狭山東京実行委員会事務局長による主催者挨拶があった。続いて、近藤・狭山東京実行委員会事務局次長から集会の基調が提案された。基調では「事実取調請求書の提出によって重大な局面を迎えている中、検察官は不当にも事実調べの必要はないと主張している。このような中、弁護団は再度、弁護団が推薦した専門家により、インク資料の蛍光X線分析を弁護側で行ない提出する予定。今後は、このインク鑑定も含めて、弁護団が求める鑑定人の尋問の実施が焦点になる。裁判所を動かすためにも署名運動、街頭宣伝、集会や学習会の開催、現地調査などを通じて、部落差別と冤罪を許さないネットワークを拡大し、事実調べの実施と再審開始、再審法の改正を実現させよう」と提案し確認された。
講演では、片岡明幸・部落解放同盟中央本部副委員長が「万年筆インクの鑑定を 狭山事件・今度こそ再審開始を」と題した講演を行ない「狭山事件の経過、最大の争点である万年筆インクの問題と下山鑑定をめぐる検察の対応、鑑定実施請求」などについて話された。また、現在の再審法の問題点(証拠開示、検察の抗告)についても触れ、再審法の改正が必要であることについても話された。
続いて、石川一雄さん、早智子さんのビデオメッセージを視聴し、東京平和運動センター、東京都公立学校教職員組合、狭山青年共闘会議の3団体からアピールがあった。
最後に、「袴田事件無罪判決、狭山事件事実調べ・再審開始、再審法の改正を実現させるための決議(案)」が真鍋・東京同宗連議長より提案され、参加者全員で確認し、飯塚・都連委員長から集会のまとめが行なわれた後、団結がんばろうで集会を終えた。