狭山事件の再審を求める市民集会が5月23日13時から「集会実行委員会」の主催で日比谷野外音楽堂で開催される。事実調べを実現させ、再審を勝ち取るため広く呼び掛けあいながら集会に参加しよう。
狭山弁護団は現時点で220点の新証拠を裁判所に提出し、検察からも新証拠に対する反証意見書が提出されており、再審審議は、証人尋問や鑑定人尋問など事実調べが不可欠な状況にある。
数々の新証拠は①「犯人」が書いた脅迫状と石川さんの筆跡が異なること(福江鑑定等)、②石川さんの自宅で発見され被害者のものとされた万年筆は、被害者のものではなかったこと(下山第2鑑定等)などを最新の科学的方法で明らかにしており、確定有罪判決の根拠は完全に崩壊している。
今こそ、裁判所を動かし、裁判所による事実調べを実施させ、再審を勝ち取っていかなければならない。裁判所への要請はがき運動や署名活動、地域での集会等各地での日常的取り組みを5・23市民集会に集約させよう。
都連は「狭山東京実行委員会」の仲間とともに集会成功に向け全力で取り組んでいく。各支部、各地域共闘から再審勝利に向け集会に参加しよう。
●狭山事件の再審を求める市民集会
日時:5月23日 (木)午後13時~14時半(集会後デモを予定)
場所:日比谷野外音楽堂
主催:狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会
全国狭山活動者会議
拡大全国狭山活動者会議・狭山住民の会全国交流会が、3月26日、中央本部会議室で開催され、17都府県連から57人が参加した。
弁護団から、中北事務局長が、福江鑑定、平岡鑑定、下山第2鑑定、齋籐指紋鑑定、流王報告書について説明された。
片岡中央狭山闘争本部長(中央副委員長)は、当面の取り組みとして、①5・23市民集会の開催、②不当逮捕55か年の各地での取り組み、③第90回中央メーデーや憲法集会での宣伝活動、④関東ブロックとして5月に意見広告を出すことを提起した。
西島中央書記長は、裁判所を動かすためには世論が広がらなければならない。新聞への意見広告と同時にインターネットやメディアの活用も重要だとまとめた。