闘いをさらに広げ狭山勝利を
全国狭山活動者会議・住民の会交流会


拡大全国狭山活動者会議・狭山住民の会全国交流会

 拡大全国狭山活動者会議・狭山住民の会全国交流会が9月20日、部落解放同盟中央本部で開かれ、解放同盟や共闘、住民の会の代表者など全国から70人が参加した。

 開会にあたり、組坂・中央本部委員長が「狭山事件は部落差別に基づく冤罪事件であり、狭山の勝利なくして部落の完全解放はないという決意のもとに頑張っていこう」と開会挨拶を行なった。

 石川一雄さん、早智子さんの挨拶で、石川一雄さんは、「裁判所が再審開始の決定を出すまで、私たちは心を緩めることなく頑張っていく。いっそうのご支援を」と訴えた。

 続いて中山・狭山再審弁護団主任弁護人による挨拶の後、中北・狭山再審弁護団事務局長が「下山鑑定、平岡鑑定について」と題し、下山第2鑑定、下山第1鑑定に対する検察のS意見書に対する下山意見書と平岡鑑定を中心に解説を行なった。下山第2鑑定は物質ごとに含まれる元素を蛍光X線で分析し、発見万年筆が被害者のものではなかったことを証明し、下山第2鑑定によって下山第1鑑定の正しさが証明されたと解説。S意見書に対する下山意見書では、S意見書の基本的な方法論が誤っており、全く価値がないと解説。平岡鑑定によって、スコップがI養豚場のものとはいえないと証明されたことによって、警察による部落への差別捜査が裏付けられたことなどが解説された。

 基調提案を、片岡・中央狭山闘争本部長が行ない、再審開始の世論拡大を図っていく当面の取り組みが提起され確認された。

 その後、各地のこの間の取り組み報告と意見交換が行なわれた。

 最後に、西島・中央書記長が「弁護団も証拠を最大限積み重ねている中、検察は時間を引き延ばしながら反証反論を提出しており、事実調べを迫っていくのは来年にまでズレこんでいく可能性があるが、最後の勝負どころである日々の狭山闘争をさらに広げて勝利を勝ち取ろう」と集約した。

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