狭山東京実行委員会は12月13日、田町交通ビル5階会議室において第24回総会を開催し、2019年の活動方針および役員体制を確立した。
総会一部は、青木正男議長の再審勝利への固い決意を表明する挨拶で開会し、東京同宗連・瀧川真さんの司会で議事が進行された。桐田事務局長より狭山第三次再審をめぐる現状と当面する重要課題が提起され、確定有罪判決の崩壊状況、事実調べ実施の重要性をしっかりと踏まえた上で、再審を求める東京集会の開催や要請ハガキ運動の強化等々の具体的な活動方針、闘いを推し進める新役員体制が確認された。裁判長に対して事実調べ・再審を求める決議も採択された。
第二部では、中央狭山闘争本部長の片岡明幸さんを招き、確定判決を突き崩し、石川さんの無実を次々と明らかにしている決定的新証拠を重点的に説明いただき、その詳細を学習した。準備中の新証拠や検察側からの反証への徹底的な再反論などの課題を万端に成し切り、2019年は具体的な証人・鑑定人尋問などの事実調べを求めていくとし、東京各地での盤石な体制づくりが呼びかけられた。
第三次再審請求以降だけでも確定判決を根底から崩す220点もの新証拠が裁判所に提出されている。確定判決に合理的疑いが生じれば、再審を行なうというのが再審法の原理原則である。しかし、裁判所は、確定判決以降一度も事実調べを行なわず不当判決・棄却を重ねてきた。
最大の山場を迎える2019年、今年こそ再審の門を突破するために、狭山東京実行委員会は2月28日、台東区民会館9階ホールで「狭山事件の再審を求める東京集会」を開催する。東京高裁・後藤眞理子裁判長に対して、事実調べの即刻実施、一刻も早く再審開始決定を出すことを強力に求める2019年の闘いの起点となる集会である。多くの支援者の声を集め、集会を成功させよう!
●狭山事件の再審を求める東京集会
日時 2月28日(木)18時30分 開会
場所 台東区民会館9階ホール
内容 石川一雄さん・早智子さんからの訴え/講演 河村建夫 弁護士(狭山弁護団)/団体アピール、集会決議の採択など
主催 狭山東京実行委員会