狭山事件の再審を求める東京集会が9月22日、台東区民会館で開催された。主催は、狭山東京実行委員会。
集会は、佐谷・東京教組書記次長の司会で進行され、桐田・狭山東京実行委員会事務局長による主催者挨拶。続いて、近藤・狭山東京実行委員会事務局次長から集会の基調が提案され「事実取調請求書の提出によって、重大な局面を迎えている。裁判所が鑑定人尋問を実施するか否かが、再審開始のカギであり、裁判所が世論を無視できないような社会的うねりをつくるためにも、鑑定人尋問を求める署名運動を軸に全力で取り組もう」と提案し確認された。
講演では、狭山弁護団の河村健夫弁護士が「いよいよ大詰め狭山第3次再審鑑定人尋問の実現を」と題した講演を行ない「狭山事件の経過、事実取調請求の概要、今後の見通し」などを解説した。また、蛍光X線分析(下山第2鑑定)に関する尋問と裁判所による鑑定が重要であることなどについても話された。
続いて、石川一雄さん、早智子さんのビデオメッセージを視聴し、狭山青年共闘会議、都連女性部、清掃・人権交流会の3団体からアピールがあった。
最後に、「万年筆インク鑑定と鑑定人尋問を実施させ、再審開始決定を勝ち取るための決議(案)」が真鍋・東京同宗連議長より提案され、参加者全員で確認。飯塚・都連委員長から、集会のまとめが行なわれ、桐田・狭山東京実行委員会事務局長による閉会挨拶と団結頑張ろうで集会を終えた。