2月28日、午後6時から台東区民会館において、狭山事件の再審を求める東京集会が開催され、150人(オンラインも含め)が参加した。
主催者挨拶を中條貴仁さん(狭山東京実行委員会議長)が行ない、集会基調案を桐田達也さん(狭山東京実行委員会事務局長)から提案が行なわれた。
続いて、片岡明幸さん(部落解放同盟中央副委員長)が「第3次再審闘争勝利に向けて」と題して、裁判闘争の現状と課題について講演を行なった。
片岡さんは、新証拠の中でも最も重要である①上申書(筆跡)②手ぬぐい③取り調べ録音テープ④万年筆インクについて説明された。そして、第3次再審闘争は大詰めを迎えており、弁護団は年内に鑑定人尋問請求を文面で行う予定であり、大変重要な時期にあると話された。講演を受けて、新証拠の鑑定人尋問実現に向けて全力で闘っていくことが参加者全体で確認された。
次にビデオメッセージで石川一雄さんから「今年こそ、第3次再審で勝利しなければなりません。精一杯頑張ってまいります。」と第3次再審にすべてをかけて闘う決意が述べられた。
続いてコロナ禍にあっても創意工夫しながら取り組みを展開している3団体から活動報告とアピールが行なわれた。狭山青年共闘会議の須永祥平さん(東京清掃労組青年部)からは、毎年5月、10月の狭山市民集会の前に上野駅周辺で情宣活動、創意工夫したスタンディング行動など取り組み、毎回30人前後の青年が参加していると報告。都連女性部の北川京子さんからは、コロナ禍にあっても狭山の歩みを止めないとの強い思いで高裁前行動・スタンディングなどを取り組んできたと報告。清掃・人権交流会の岡崎広さんは会の結成以来、毎年狭山現地調査を途切れることなく続け、昨年25回目の現地調査を取り組んだことを報告した。
集会のまとめで藤本忠義都連委員長は「狭山東京実行委員会は4000枚の要請はがきを用意し、年間を通じて要請はがき運動を展開していきます。事実調べ―鑑定人尋問を実現するために全力で闘っていきましょう」と訴えた。