事実調べの実施が最重要
狭山事件の再審を求める東京集会


狭山事件の再審を求める東京集会

 狭山事件の再審を求める東京集会が2月28日、台東区民会館9階大ホールでひらかれ、地域や職場で再審に向けて取り組む支援者269人の参加があった。主催は狭山東京実行委員会。

 主催者挨拶で狭山東京実行委員会の青木議長は「石川さんの不当逮捕から56年、不当な差別判決から44年が経過してしまった。一日も早く石川さんの無実を勝ち取らなければならない」と訴え、狭山東京実行委員会は全力で闘っていくと固い決意を表明した。

 続いて、桐田事務局長が基調提案を行ない、第三次再審で裁判所に提出された220点におよぶ新証拠によって確定判決は完全崩壊の状況にあることを踏まえ、事実調べの実施が再審開始のための最重要の課題であることなどが提起され、裁判長への要請ハガキ・署名や新聞意見広告を最大限に活用した取り組みの拡大を呼びかけた。

 その後、狭山弁護団の河村弁護士が「狭山事件~一刻も早い事実調べを~」と題して講演を行なった。講演では、狭山第三次再審が獲得してきたものとして、三者協議を舞台とした証拠開示、数多くの「科学的証拠」の提出、獲得すべきものとして、実現していない「事実調べ」の実施、計三点を挙げ、それぞれ解説していただいた。

 続いて、石川さんは「もう二度とこのようなえん罪事件を起こさないためにも、なんとしても再審と無実を勝ち取る」と再審へ闘う決意を語り、早智子さんは「石川にかけられている見えない手錠を外して、一日も早く両親のお墓に手を合わせることができるように、最大限のご支援を」と訴えた。

 実行委員会団体・地域の仲間からのアピールの後、集会決議案を 女性会議の大塚事務局長が提案した。

 最後に、解放同盟都連・藤本委員長が集会のまとめを行なった。

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