「狭山事件の再審を求める東京集会」(主催・狭山東京実行委員会)が2月23日、台東区民会館9階大ホールで開かれ、地域や職場で再審に向けて取り組む支援者280人が参加した。
主催者あいさつで狭山東京実行委員会の青木議長は「警察や検察が石川一雄さんを犯人に仕立て上げるために証拠をねつ造したことは明らかだ」と訴え、一日も早く無罪を勝ち取るため狭山東京実行委員会は全力で闘っていくと固い決意を表明した。
基調(案)の提案で、松島事務局長は「第三次再審で裁判所に提出された197点におよぶ新証拠によって確定判決は完全崩壊の状況にあることを踏まえ、更なる証拠開示、事実調べの実施が焦眉の課題であると提起、裁判長への要請ハガキ運動の取り組みを呼びかけた。
狭山弁護団の河村健夫弁護士は「私見『ザ・ベスト3』と題して講演を行った。河村弁護士は、「万年筆」をめぐる新証拠に関して、下山鑑定は、発見万年筆は被害者のものではない=証拠のねつ造を証明した。脅迫状の筆跡も、福江報告書は「99.9%が別人の筆跡」とした。録音テープの心理学鑑定でも石川さんの自白の虚偽が明白。犯行に使われた手ぬぐいの捜査報告書の改ざんなどを説明した。
石川さんは「科学の指摘に 窮地の司法 再審開始も 時間の問題」と歌を詠み、一日も早い再審へ闘う決意を語り、早智子さんは今年こそ狭山を動かそうと呼びかけた。団体アピールでは、東京清掃労組西村好勝常任中央執行委員が取り組みの報告、決意表明を行なった。映画「獄友」の金聖雄監督が特別アピール、えん罪事件と再審への思いを語った。
集会決議(案)をI女性会議の高橋さんが提案した。また、実行委団体の青年によるシュプレヒコールが集会を盛り上げた。最後に、解放同盟都連・長谷川委員長が閉会あいさつを行なった。