河村弁護士が現状報告
狭山東京北部集会


sayama

 狭山事件の再審を求める東京北部集会が11月14日(火)に練馬区立厚生文化会館で開かれた。主催は、練馬支部、NPO法人練馬人権センター、石川さんをとりもどそう23日の会の3者。参加者は46人。

 狭山事件の再審を求める市民の会制作の「石川一雄さんは無実だ!3つの疑問・無実の証明」の上映、中川寿子練馬人権センター理事長の開会挨拶の後、狭山事件再審弁護団の河村健夫弁護士が「狭山事件の再審は今どうなっているのか」と題して講演した。

 河村さんは、「再審における証拠の重要性」「なぜ無実の人間が自白させられるのか?」「再審が確定した足利事件と狭山事件を比較してみる」という点を話された後、「万年筆」をめぐる最新の状況整理(下山鑑定の持つ意味について)」として「石川さん宅から発見された万年筆からは、事件発生直後の鑑定では1種類のインクしか検出されなかったが確定判決どおりに事件直前に被害者が切手を買うために立ち寄った郵便局で被害者が別色のインクを補充していたら絶対に二種類の成分が検出されるはず」とペーパークロマトグラフィーの図を使って下山鑑定についてわかり易く説明した。

 続いて石川一雄さん・早智子さんから支援へのお礼、近況報告を含めた挨拶、堀練馬支部長の北部の23デー行動、高裁前行動、2月23日の東京集会等の行動提起があった。(練馬支部)