狭山第三次再審の審理が大詰めの段階を迎える中、狭山東京実行委員会は2月22日、田町交通ビル・ホールにおいて「狭山事件の再審を求める東京集会」を開催した。300人を超える参加者が、今年こそ再審開始を勝ち取るとの思いを一つにした。
主催者挨拶において佐藤光夫実行委員会議長は、裁判所に続々と石川さんの無実を証明する新証拠・科学的鑑定書が提出されている。裁判長は一刻も早く事実調べを行い、再審を開始すべきだ。本集会を改めて闘いの起点として成功させたい。今年こそ再審開始を!と呼びかけ挨拶にかえた。
桐田事務局長から基調案が提案され全体で確認。その後、狭山弁護団の青木孝弁護士から、昨年8月22日に裁判所に提出された「下山鑑定」に重点を置いて、53年目の新事実「発見万年筆は被害者のものではない!」~寺尾差別判決崩壊 と題して、大詰めを迎えている狭山第三次再審の現状と課題について講演して頂いた。
続いて壇上に立った石川一雄さんは、今年こその思いとともに今の心境を冷静に語り、早智子さんは、高裁前の最前線の闘いが、全国各地からの声が、50年隠されていた証拠を開示させた。より一層のご支援を、と訴えた。
地域・団体からは、清掃人権交流会(押田会長)、東京同宗連(松本議長)、解放同盟国立支部(宮瀧支部長)の3つの団体から取り組み報告を含めた連帯アピールが行われた。
仲間たちの取り組みに共鳴し、その思いを共有する中、「本年2月までに開示された証拠は187点。そして188点におよぶ石川さんの無実を証明する新証拠が裁判所に提出されている。確定判決は完全に崩壊している。石川さんの無実は明らか。闘いの重要課題は、さらなる証拠開示と事実調べ実施。東京から大きな世論を巻き起こし全国へ。今年こそ再審開始を!」との集会決議案をI女性会議の高橋さんが提案し決議された。続いて集会スローガンが確認され、参加者全員で熱気あふれるシュプレヒコールが行われた。
集会のまとめを解放同盟都連長谷川委員長が行い、佐藤議長による渾身の団結ガンバローを行い集会を終えた。