狭山東京実行委員会は12月12日(火)17時、第23回総会を全水道会館3階中会議室(文京区本郷1・4・1)でひらく。東京実行委員会構成団体はもとより、多くの支援者の参加を呼びかける。
第2部の狭山再審に向けた情勢・課題の学習として17時50 分、「狹山弁護団が真っ先に求める事実調べ・ベスト5」をテーマに狭山弁護団の河村健夫弁護士を講師に講演が行なわれる。
狭山東京実行委員会は狭山第三次再審請求審の現状を踏まえ、2018年の闘いの方向性を確認し、東京各地において闘いの高揚を図っていくことが課題となっている。
無実の部落民・石川一雄さんが女子高生誘拐殺害事件の犯人にでっち上げられてしまった冤罪・狭山事件は、事件発生から54年が経過してしまった。
被差別部落への集中的な見込み捜査、別件逮捕、証拠のねつ造等々、一ヶ月に及ぶ過酷な取り調べによって自白を強要され無実の獄に繋がれてしまった石川さんは当時24歳だったが79歳になろうとしている。
現在、第三次再審の大詰めの段階にあり、全国各地での闘いの高揚を背景にした弁護団の果敢な攻勢により、34回に及ぶ三者協議が継続される中で191点の証拠を次々と開示させいる。そして、開示させてきた証拠の科学的分析・実証から191点もの新証拠を裁判所に提出し、石川さんの無実がますます明らかとなり、二審・確定判決(寺尾差別判決)は完全に崩れている。再審の要件である「確定判決に合理的疑い」どころか、明確な疑い、証拠のねつ造までもが明らかにされている今、東京高裁・植村裁判長は再審制度の理念を実行すべく即刻再審を開始しなければならない。