鑑定人尋問請求運動は下山鑑定を中心に取り組みを
狭山事件の再審を求める市民集会


狭山事件の再審を求める市民集会

 狭山事件の再審を求める市民集会が5月24日、日比谷野外音楽堂で開催され、全国から800人が参加した。5月の集会は3年ぶりの開催となる。主催は、狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会。

 はじめに、組坂・中央委員長が開会あいさつを行なった後、各政党からの連帯あいさつと来賓の紹介があった。

 続いて、石川一雄さん、石川早智子さんが登壇しアピールを行なった。石川さんは「多くの新証拠が提出されている。当時、これらの新証拠が提出されていたら有罪判決は出されなかったとも思う。83歳になったが元気に闘っていく。再審と無罪を生きて勝ち取るためにも、さらなる支援を」と訴えた。

 狭山弁護団報告では、中山・主任弁護人と中北・事務局長から、この間の経過と今後の見通しが報告された。

 また、袴田さんを救援する清水・静岡市民の会の山崎さん、狭山事件の再審を求める市民の会事務局長の鎌田さんからアピールがあった。

 基調提案を片岡・中央狭山闘争本部長・副委員長が行ない、「鑑定人尋問請求の時期はまだはっきりと分からないが9月の三者協議までには行なう予定。筆跡、殺害方法、スコップ、自白の録音テープ、地下足袋、血液型など10余りの鑑定人尋問を請求すると思うが、全国的に鑑定人尋問請求運動を進めるにあたっては、万年筆のインク成分に関する下山鑑定を中心に据えた取り組みを行なってほしい」と話された。

 小林・中央共闘事務局長が集会アピールを提案し採択された後、閉会挨拶を西島・中央書記長が行なった。

 集会終了後にはデモを行ない、石川さんの無実と鑑定人尋問・事実調べと再審開始を訴えた。

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