有罪判決の誤りは明らか 事実調べ・再審開始を
狭山事件の再審を求める市民集会


狭山事件の再審を求める市民集会

 石川一雄さんが狭山事件の犯人にでっち上げられてから56年目になる5月23日、狭山事件の再審を求める市民集会が日比谷野外音楽堂で開催された。東京都連をはじめとする狭山東京実行委員会からも再審開始を求める多くの仲間が参加し、全国各地から2000人の支援者が結集した。

 集会では「発見万年筆は被害者のものではない」とした下山鑑定、「脅迫状の筆跡は99・9% 石川一雄さんのものではない」と科学的に結論づけた福江鑑定などの新証拠によって、確定有罪判決の誤りと不当性が明らかとなっている今、事実調べの即刻実施と再審開始を強く求めるアピールが様々な登壇者からされた。

 壇上に立った石川一雄さんは、「第3次で何としても勝利するために命をかけて闘い、第2の人生をスタートさせる」と力強く語り、「狭山には 司法は今も 治外法権 光覗けど 皆に警鐘」と歌い、再審に向けたさらなる闘いの高揚を訴えた。

 集会基調の提案では、23日当日、朝日新聞朝刊に掲載された狭山意見広告を最大限に活用した石川無実・再審開始の大宣伝が強調された。同時に、同紙面に今夏の日本維新の会から参院選比例代表に立候補を予定していた長谷川豊候補者の部落差別発言の記事が掲載されたことにふれ、部落差別にもとづく冤罪・狭山事件が起きた背景が今も現存していることをあらためて確認し、狭山差別裁判を糾弾し、再審闘争に勝利しようと呼びかけられた。

 集会終了後は東京駅までデモ行進を行い、沿道の市民に石川さんの無実を訴え、再審開始への支援を呼びかけた。終了地点において都連・藤本委員長が集会のまとめを行い、狭山東京実行委員会・青木議長の力強い団結ガンバローで再審勝利を誓い合った。

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