再審求め3千人が参加 10・31狭山事件市民集会


狭山事件の再審を求める市民集会

 狭山事件の再審を求める市民集会が10月31日、日比谷野外音楽堂で開かれた。3000人が会場を埋めつくし、集会終了後はデモ行進を行なった。市民に部落差別による冤罪である狭山事件、相次ぐ決定的な新証拠をアピールし、石川一雄さんの無実を訴えた。

 集会は、組坂委員長の開会あいさつの後、各政党からの代表の連帯あいさつ。 続いて登壇した石川一雄さんは、確定有罪判決から44年、「昨夜は寺尾判決への怒りで眠れなかった。この第3次再審で終結を」と力を込めて訴えた。早智子さんは「今度こそ真実は明らかになると信じている。決して油断せず、再審勝利をつかみ取りたい」と固い決意を述べた。

 弁護団報告として、中山主任弁護人と中北事務局長から脅迫状は石川さんが書いたものではないとする福江鑑定、発見万年筆は被害者のものではなくニセモノであることを証明した下山第1・第2鑑定についての詳細な解説がされ、学習と宣伝が呼びかけられた。

 片岡副委員長が基調提案を行ない、この間の「決定的な新証拠をもって絶対に勝てる。裁判の見通しとして、来年は事実調べを求める闘いになる。学習、宣伝の強化、要請ハガキ運動、映画「獄友」の上映拡大、新聞「意見広告」の展開など、総力をあげた闘いから再審開始へと当面する課題と行動が提起された。

 袴田事件の袴田巌さんの姉・秀子さん、清水・静岡市民の会の山崎俊樹さん、足利事件の管家利和さん、布川事件の桜井昌司さん、台湾で無罪を勝ち取った元死刑囚の徐自強さんらの連帯アピール、主催の市民の会からは、中山千夏さんと鎌田慧事務局長がアピールを行った。集会終了後、デモ行進を行い、終了地点で都連・藤本委員長がまとめのあいさつ、団結ガンバローを行い終了した。

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