事件発生から57年、寺尾不当判決から46年、第三次再審請求から14年、狭山再審の闘いは最大の山場を迎えている。
コロナ禍の中、各地の狭山集会や学習会、現地調査などが中止となる状況においても、石川一雄さんは体調管理・体力維持につとめながら、一刻も早い鑑定人尋問、再審開始決定を勝ち取るために必死で闘い続けている。
狭山東京実行委員会は不退転の決意で第三次再審の決着を訴える石川さんの思いをしっかりと受け止め、石川無実・再審開始の世論高揚を図るべく闘いを推し進めていく決意である。
今秋、石川さんは全国の支援者に向けたメッセージで「狭山では 伝家の宝刀 下山の 鑑定結果が 動かぬ証拠」との歌を詠み、鑑定人尋問の実施を強く訴えている。
当面する最重要課題は、鑑定人・証人尋問などの事実調べを実施させることである。「事実調べなくして、再審開始なし」を合言葉にした取り組みの強化拡大が急務である。
確定有罪判決の主軸は完全に崩壊している。第三次再審段階だけでも石川さんの無実を示す228点もの新証拠が裁判所に提出されている。中でも下山第2鑑定は決定的な新証拠である。
狭山東京実行委員会は、鑑定人尋問などの事実調べを実現し、再審開始決定を勝ち取るために、12月17日、田町交通ビルで第26回総会を開催する。新型コロナ感染拡大防止対策に万全を期し、実行委員会構成団体、地域共闘団体等から一人の代表参加で開催する。
総会一部では、具体的な活動方針を確認し、役員体制の承認、総会決議をもって勝利に向けた思いを一つにしたい。そして、石川一雄さん、早智子さんに向けて実行委員会が取り組んだ激励メッセージビデオを鑑賞する。後半は、狭山弁護団の河村健夫弁護士を講師に招いて、決定的新証拠を改めて学び、弁護団が現在準備中である事実調べ実施要求に向けた私たちの取り組み課題を全体で協議する。
第26回総会を成功させ、2021年こそ、事実調べ実施・再審開始の年にしよう。
●狭山東京実行委員会 第26回総会
日時 12月17日(木)17時開会(講演は18時~の予定)
場所 田町交通ビル5階 大会議室
内容 総会・講演
講師 河村建夫 弁護士(狭山弁護団)