鑑定人尋問実現に向けて
10・28狭山事件の再審を求める市民集会へ


 寺尾差別判決48カ年糾弾!事実調べ実現!再審開始!10・28狭山市民集会へ!

 1974年10月31日、東京高裁寺尾裁判長による狭山事件の差別判決から48カ年を迎える中、「狭山事件の再審を求める市民集会」が10月28日に日比谷野外音楽堂で開催されます。石川一雄さんを有罪とした確定判決の採用証拠は、これまで提出された新証拠255点により完全に崩壊し合理的疑いが生じています。

 東京高裁第4刑事部(大野勝則裁判長)は直ちに事実調べを行ない再審の開始を決定することが、公正、公平であるべき司法として当然の責務です。すでに、狭山第3次再審請求審は、2006年5月23日の請求から16年余が経過しており、8月29日には狭山弁護団が新証拠9点と「事実取調請求書」を提出しました。これは、提出した新証拠の鑑定人11人への尋問と万年筆インクについて、裁判所による鑑定の実施を求めるものです。9月1日には51回目となる三者協議が開催されましたが、東京高検は弁護団が提出した「事実取調請求書」に対して「意見書」を提出するとしており、狭山第三次再審をめぐる状況は事実調べが行われるか否かの重大な局面に入っています。現行「再審法」は検察側が抗告権を持ち証拠開示義務が規定されていません。再審法改正による法整備を求める取組みの展開が必要です。こうした現状において東京高裁に事実調べを行う判断を迫り再審開始を実現するためには、大きな世論による事実調べを行なうべきとの声が必要不可欠です。職場・地域から一人でも多くの人に石川無実を訴え本集会の成功と事実調べ再審開始を実現しましょう。

狭山事件の再審を求める市民集会

日時 10月28日(金)13時〜終了後デモ行進
場所 日比谷野外音楽堂

「9・9拡大全国狭山活動者会議」~事実調べを求める緊急署名の取組みを確認

 狭山弁護団による「事実取調請求書」提出を受け開催された「拡大全国狭山活動者会議」において、事実調べを求める緊急署名を10・28中央集会までに10万筆、年内20万筆を目標に取組むことが決定されました。この取組みに伴い、部落解放同盟中央本部は鑑定人尋問実現に向け各共闘団体等への署名要請を9月下旬から10月上旬にかけ全国一斉行動として展開します。緊急な取組みとなりますが、多くの皆さんのご支援ご協力をお願いします。なお、署名用紙は部落解放同盟中央本部ホームページからダウンロードできます。

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