9月上旬に予定されている第40回三者協議において、事実調べ・再審に向けた協議が着実に前進することを求めてアピール行動が8月29日、東京高裁前で展開された。
狭山事件の第三次再審での闘いは、石川一雄さんの無実を科学的に証明する新証拠が第三次再審段階だけでも220点以上も裁判所に提出される中、審理は大詰めを迎えている。
東京、埼玉、群馬、千葉、神奈川など、解放同盟関東ブロックの仲間たちをはじめ、各都県の共闘、住民・市民の会、宗教者や教育関係者、山梨や長野、愛知、滋賀、兵庫、福岡などからの支援者たち、清掃・人権交流会や狭山勝手連、足利事件の菅谷利和さん、金聖雄監督、石山春平さん(ハンセン病回復者)など120人」以上が参加した。
部落解放同盟中央本部・組坂委員長の「勝利するまで、最後の最後まで闘う」という力強いアピールに続き、各団体からの代表者が次々と石川さんの無実、事実調べの即刻実施、一日も早い再審開始を訴えた。東京都連からは女性部の岸本佐恵子さんがマイクを握りしめ、「99.9%の確率で犯人の筆跡と石川さんの筆跡がちがうことを証明した鑑定書などによって、石川さんの無実、寺尾判決がいかにまちがっているかが明らかだ。石川さんにも、後藤裁判長にも時間の猶予はひと時もない。一日も早く再審開始決定を!」と訴えるとともに、無実の証拠が明らかになっているにも関わらずいまだに再審開始決定に踏み出せない後藤裁判長に対してその姿勢を厳しく非難した。
石川一雄さんは「無実を訴え続けて56年がたった。一日も早く無実・無罪を勝ち取るための法廷の場を開いてほしい。裁判官は各鑑定人の尋問をおこない、再審開始決定を行っていただきたい。」などと訴えた。
必死の訴えは、砦の中にいる、高裁・第4刑事部の後藤裁判長の耳に届いたと確信する。この熱気を全国に!今度こそ、何としても再審開始を勝ち取ろう。