狭山事件の再審を求める第36次東京高裁前アピール行動が4月5日からはじまった。
高裁の職員や通行する方々に無実・再審を訴えるリーフレットを配布し、署名もして頂いた。
午前中は東京都連をはじめ、東京の支援者が中心にハンドマイクを握り、後藤裁判長に向けて「証拠開示勧告」を検察官に対して行ってほしい、確定有罪判決が完全に崩壊している状態でも事実調べも行わず再審を開始しないのは、再審の理念を無視したまさに権力犯罪だ。裁判所の正義と良心を示してほしいとの強い訴えが繰り返された。
昼の部には布川事件の桜井昌司さんと足利事件の菅家利和さんも参加した。桜井さんは、昨今の政治家や官僚の疑惑や不祥事などに示されるこの国の体質を冤罪を仕立てられることで身をもって体験させられたと訴え、「こわいのは世間の無関心です。冤罪をなくすためには、なかったことがあった、とされたことに対し、もっと怒らなくてはいけないと思います。」と怒りを露わにして訴えた。
埼玉県から参加した元教員の支援者は、裁判所は何ものにも忖度することなく「法と良心にもとづき」裁判を行わなくてはならない、と教科書にも書いてあるし、そう教えてきた。ウソを教えるわけにはいかない、と訴えた。
他にも埼玉県各地の住民の会の支援者や仙台から来たカトリック司教、曹洞宗や日本キリスト教団の方々など多くの支援者が参加しマイクを繋いだ。アピール行動は、4月19日、26日と続く。