狭山事件の真相と無実を訴える
狭山東京集会へ向けた新橋駅頭情宣


狭山東京集会へ向けた新橋駅頭情宣

 狭山東京実行委員会は2月20日、JR新橋駅烏森口において、狭山事件の真相と石川一雄さんの無実を訴え、2月28日(木)に台東区民会館で開催する「狭山事件の再審を求める東京集会」への参加を呼びかける駅頭情宣を行なった。実行委員会構成各団体から25人が参加した。

 新橋駅に向かう仕事帰りの方々に、昨年出された重要新証拠を紹介するチラシやビラを配布し、事実調べの実施と再審開始を求める署名も行ない、多くの方々のご理解とご協力をいただいた。宣伝車からも狭山の真相と無実を示す数々の証拠をアナウンスした。真犯人が残した唯一の物証は脅迫状であるが、部落差別によって小学校へも満足に通うことができなかった石川さんには脅迫状は絶対に書けなかったこと、脅迫状は、99・9% 石川さんが書いたものではないという鑑定書が出されている今、裁判長は鑑定人尋問などの事実調べを早急に行なうべきであると訴えた。さらに、石川さん宅から発見され被害者のものとされる万年筆は、100%偽物であることが科学的に証明されていることを大きく宣伝し、石川さんは絶対に無実であることを訴えた。

 狭山弁護団は、かたくなに抵抗する検察官から開示させた証拠を分析し、今年2月現在までに、無実を明白に証明する220点もの新証拠を裁判所に提出している。確定有罪判決に合理的疑いが明白に生じ、再審の要件は十分に満たされている。

 24歳で殺人犯にデッチ上げられてしまった石川さんは80歳である。石川さんは「証人や鑑定人、現場検証などの事実調べさえ行われれば、私の無実は必ず明らかになる」と訴えている。事実調べが実施された事件は必ず再審が開始され、事実調べが行なわれなかった事件で再審が開始された例はない、という事実を重く受け止め、東京高裁第4刑事部・後藤眞理子裁判長に対して、早急に事実調べを実施させ、再審開始を一日も早く決断させなければならない。

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