女性部による狭山要請行動が12月6日、部落解放同盟中央女性対策部主催で行われた。雨のなか、全国から19都府県、71人が参加、東京高裁にて石川さんの無実を訴えた。東京高検、東京高裁への要請行動には、各代表者20人が参加し、「全証拠の開示、事実調べ、再審開始」を強く求めた。
その後、中央本部事務所にて報告会、学習会が行なわれた。はじめの挨拶では、組坂委員長が「女性部の訴えは有効であり、地元でもしっかりした取組みが求められる」と述べた。
要請行動の報告では、「部落差別による冤罪事件、再審になれば絶対的無実が勝ちとれる。市民常識をもって判断して欲しい。」などの要請と、55年間、犯人ではないのに犯人にされている石川さんへの思いとともに、何十年も闘ってきたそれぞれの思いを参加者が述べたと報告された。
学習会は、片岡副委員長が「狭山再審闘争の現状と課題」と題し、①狭山第3次再審の現段階②証拠開示と5大新証拠(1)上申書(2)腕時計(3)手拭い(4)録音テープ(5)万年筆インキの説明がされ、今度こそ事実調べ・再審開始をと訴えた。