第三次再審をめぐる緊迫した状況の中、来る10月31日、日比谷野外音楽堂において「狭山事件の再審を求める市民集会」が開催されます。冤罪・狭山事件 55年、有罪証拠の主軸は崩壊、続々と提出されている決定的新証拠により、確定判決のすべてに合理的疑いが明確に生じている今、東京高裁・後藤眞理子裁判長は即刻事実調べを行い、すみやかに再審を開始するべきです。石川無実、事実調べ実施・再審開始の声を地域・職場から集め、集会を成功させよう!
1963年5月1日、埼玉県狭山市で発生した部落差別にもとづく冤罪・狭山事件は、事件発生から55年、不当な確定有罪判決(1974年10月31日・2審・東京高裁 寺尾裁判長)から44年、東京高裁へ第三次再審を申し立ててからすでに12年が経過しています。被差別部落に対する差別意識、予断と偏見が最大限に利用され、犯人にでっち上げられてしまった石川一雄さんは、79歳になってしまいましたが、石川さんは見えない手錠を架せられたまま半世紀以上無実を訴え続けています。
2006年に申し立てた第三次再審請求から現時点までだけでも、217点におよぶ石川さんの無実を証明する新証拠が裁判所に提出されています。その中でも、確定判決が有罪証拠の主軸とした脅迫状は、石川さんが書いたものではないこと、筆跡鑑定において99・99999%の確率で別人の書いたものであることが最新のコンピューター解析によって証明されています。そして、被害者が事件直前まで使用していた万年筆と石川さん宅から発見された万年筆のインクは色が異なること、被害者の万年筆のインク成分に含まれているべき元素が発見万年筆からは検出されなかった=石川さん宅から発見された万年筆は被害者のものではないという決定的新証拠が出され、確定有罪判決は完全に崩れています。
●冤罪・狭山事件55年 寺尾差別判決44ヵ年糾弾狭山事件の再審を求める市民集会
日時:10月31日(水)13時〜14時30分(終了後デモ行進)
場所:日比谷野外音楽堂