5月23日、石川一雄さん不当逮捕55ヵ年を糾弾し、再審開始を求める市民集会が日比谷野外音楽堂で開かれる。各地・職場の取り組みをさらにすすめ、5・23狭山市民集会へと集中し、一日も早く石川さんを取り戻そう。
1963年5月に埼玉県狭山市で発生した狭山事件(女子高校生誘拐殺害事件)は、現在、第三次再審請求審の段階にあり、確定有罪判決の主軸が完全に崩壊する中、多くの市民が事実調べの実施、再審開始を求めている。
被差別部落への偏見、予断、警察による部落への集中見込み捜査により、被差別部落民・石川一雄さんが不当逮捕され、犯人にでっち上げられてしまってから今年5月23日で55年になってしまう。
第三次再審を請求した2006年以降だけでも、石川さんの無実を証明する新証拠が197点も提出され、2016年8月には有罪判決の重要証拠である石川さん宅の家宅捜査で発見された被害者のものと認定されていた万年筆が偽物であったことを証明する重要新証拠(下山鑑定)が裁判所に提出され、また、今年1月には石川さんが書いたとされる脅迫状は「99・9%の確率で別人が書いたもの」と結論づけた報告書も提出された。
確定有罪判決の主軸が完全に崩れ落ち、続々と新証拠が提出されているいま、東京高裁・後藤眞理子裁判長は、再審の理念、刑事裁判の鉄則に則り、すみやかに証人・鑑定人尋問を行い、再審を開始するべきである。
●5・23狭山事件の再審を求める市民集会
日時 5月23日(水)午後1時〜2時30分
場所 日比谷野外音楽堂
主催 狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会
※集会当日の午前10時30分に日比谷公園健康広場に集合し、東京高検・高裁への要請行動および情宣活動を行います。