10月に予定されている狹山事件の第三次再審請求審の34回目の3者協議での進展に向け、高裁前でのアピール行動が9月7日から始まった。石川一雄さん、早智子さん、東京、埼玉、神奈川県連をはじめ、千葉や埼玉の住民の会、共闘や宗教団体、ハンセン病元患者のお連れ合いなど、40人以上が集まり石川さんの無実、再審開始を訴えた。
石川さんは「下山鑑定は私の無実を証明するゆるぎないもの。検察官の証拠隠しが冤罪を生み出してきた。証拠の開示が絶対に必要だ。裁判所はすべての証拠を開示させ、裁判所の使命をはたせ。裁判長は勇気を持って再審開始を。残りの人生を軽やかに送れるよう、真実の究明を!」と訴えた。女性を中心にした都連各支部の参加者、東京清掃労組人権交流会の仲間たちがマイクリレーしながら下山鑑定をはじめとした、この一年間だけでも次々に出されている石川さんの無実を証明する新証拠・鑑定書について、その重要性と事実調べの必要性を強調し、再審開始を訴えた。
昼の情宣では、映画「獄友」の布川事件の桜井昌司さん、足利事件の管家利和さんもかけつけ再審開始を訴え、胸を締め付け、心がつぶされるような自身の経験をもとに、勝利するまで断固闘う、と決意を語った。高裁前アピール行動は9月14日、21日と続く。多くの市民の方々に狹山事件の真相を知っていただきたい。そして、高裁前で石川さんの無実、再審開始をともに訴えよう!