8月下旬に予定されている狭山事件の審理に関わる29回目の三者協議での再審開始に向けた協議の進展を図るべく、第29次東京高裁前アピール行動が7月14日に始まった。高裁前には早朝から多くの支援者が参加した。東京都連各支部の仲間をはじめ、清掃人権交流会や埼玉県各地・山梨県、大阪府池田市、愛知県東三河などの市民の会、日本キリスト教団などから朝昼ともに30人以上が参加した。
朝のアピールでは、石川一雄さんの訴えに続き、東京から参加した仲間が次々とマイクを握り、通行中の方々や高裁・地裁の職員に狭山裁判の不公平さを訴え、頑なに証拠隠しを続ける検察官に抗議し、高裁植村裁判長に再審開始、早急に事実調べを即刻行って欲しい、と強く求めた。
検察側は確定判決において「石川有罪」とした証拠を正々堂々と開示すればよい。何をためらう必要があるのか?植村裁判長は、検察が開示した証拠185点の分析から弁護団が提出している石川さんの無実を示す新事実と決定的な新証拠182点を真摯に受け止め、証人尋問や鑑定人尋問などの事実調べを早急に行うべきだ。
第29次アピール行動は、7月21日、8月25日と続く。高裁前で証拠開示・事実調べ実施を求める多くの市民の声を響かせ、石川さんの無実を求める世論の力で再審開始へと突き進もう!