証拠開示の流れを止めるな!
全証拠の開示勧告を! 

狭山事件の再審を求めて
第24次東京高裁前アピール行動

 

sayama

 狭山事件の再審を求め、第24次東京高裁前アピール行動が6月25日から始まった。狭山事件の第三次再審請求審に関わる三者協議が2009年10月から開始され、全国各地での再審開始の世論の盛り上がりを背景にして、三者協議を通じてこれまでに180点の証拠が開示された。そして、弁護団から裁判所に174点におよぶ石川一雄さんの無実を証明する新証拠が提出され、確定有罪判決は崩壊の一途をたどっている。
 7月下旬に予定されている第24回三者協議での進展を望み、また、6月29日付で交代することとなった河合裁判長への最後のアピール行動ということもあり、「証拠開示の流れを止めるな!全証拠の開示勧告を!」との力強いアピールが高裁前に響き渡った。
 石川さんはマイクを握りしめ、「52年間は耐え難い年月だった。裁判の結果には一切泣きごとを言わないので、真実を明らかにするため一日も早く再審を」と訴えた。
 早朝から毎回参加している埼玉県各地の住民の会や東京都連各支部、清掃人権交流会、東京同宗連からの支援者が参加し、お昼の部では山梨県からの支援者や反差別国際運動、キリスト教団の方、中山主任弁護人も参加し、証拠開示・事実調べ実施を求めた。都連からは、品川・荒川・葛飾支部からの参加者が高裁に向かって、「現場検証や証人・鑑定人尋問を行ってほしい。とにかく真実を明らかにするために、即刻事実調べを」と訴えた。清掃人権交流会からの参加者は、「自ら狭山現地調査に行き、自白の不自然さ、鴨居の万年筆の発見過程を目の当たりにし、石川さんの無実を確信した。すべての証拠を開示し、家宅捜索をした元捜査官の証言などの事実調べを行ってほしい。」と訴えた。
 第24次高裁前アピール行動は、引き続き7月7日・16日・23日に行われる。熱気あふれる高裁前アピールから狭山を動かそう!