狭山事件・石川一雄さんによる再審開始を求める第17次の東京高裁前アピールが３月6日からはじまった。当日、高裁前は日陰で寒く強風にうたれながらであったが、３月下旬に予定されている17回目の三者協議において一歩でも二歩でも状況を進展させていくために、午前午後の部の２回行なった。東京都連をはじめ、各地から支援者が駆けつけ、高裁の職員や通行者に公正裁判、証拠開示、事実調べの実施を訴え、狭山事件への関心と再審開始への協力を訴えた。石川早智子さんの訴えに続き、都連からの参加者もリレーでマイクをもって石川さんの無実と再審開始を訴えた。
　1月の第16回三者協議では、証拠開示に消極的な司法の姿勢がより強く感じられ、石川さん、早智子さんはもちろん支援者も置かれている現状の厳しさを実感した。しかし、３月下旬に予定されている、裁判所・検察・弁護団による三者協議において、何としても「確定判決」に関わる重要証拠物の開示をさせていかなくてはならない。裁判長、検察官は石川さん本人の訴えを真摯に受け止め、真実の追求と正義のために私心を捨てて任務を果たすことを強く望む。