新証拠や地域集会など
創意工夫を

拡大全国狭山活動者会議
住民の会全国交流会


sayama

 「拡大全国狭山活動者会議・住民の会全国交流会」が4月14日、部落解放同盟中央本部で開かれた。全国から60人が参加した。
 開会にあたって狭山事件の再審を求める市民の会事務局長・鎌田慧さんから「石川さんと同じ私も78歳、失った石川さんの54年の人生を国はどうしてくれるのか、何としてもこの第三次再審で決着をつけるためにがんばりたい」との決意が表明され、続いて挨拶に立った石川一雄さんは、「この第三次再審で終結したい。科学的な鑑定により無実が明らかにされた今こそ最大のチャンス、最大限の支援を」と訴えた。狭山弁護団・中北龍太郎事務局長から「この間の新証拠の意義と証拠開示の課題」と題した報告がされた。「当面する闘い」について、片岡明幸・中央狭山闘争本部長が行ない、第3次再審になってから、門野裁判長の証拠開示勧告、全国各地での証拠開示を求める闘いから、検察から188点の証拠を開示させてきた。そして弁護団からの新証拠提出は191点となっている。特に、昨年8月に提出された下山鑑定によって「発見万年筆が被害者のものでない」=「証拠のねつ造」=石川さんは犯人ではない、ということが科学的に証明されたこと、今年1月に提出された川窪鑑定によって、「発見万年筆で脅迫状の訂正をした」という確定判決の有罪事由が完全に崩れていること等、これらをさらに広く訴え、どれだけ世論として広げていけるのかが勝負だと述べられ、新証拠の学習会や地域集会の開催、パネル展、街頭宣伝や高裁前アピール行動、署名・要請ハガキ運動等々、創意工夫した取り組みを積み重ね、5・23狭山市民集会を成功させ、事実調べ・再審開始を勝ち取ろうと訴えた。
 その後、各地の取り組みの報告と意見交換がされ、ネット社会の中で情報発信をどのように進めていくのか、時を捉えた新聞への意見広告等の意見が出された。西島藤彦・中央本部書記長がまとめを行なった。