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検察が新たに19点の証拠を開示 第12回3者協議で
拡大全国狭山活動者会議・狭山住民の会全国交流会
「拡大全国狭山活動者会議・狭山住民の会全国交流会」が2月1日13時30分から永田町の憲政記念館で、開催された。会議の冒頭であいさつを行った部落解放同盟中央本部の組坂繁之委員長は、「先頃、第12回3者協議があった。検察は新たに19点の証拠を開示したようだ。弁護団は『まだ開示されていない証拠の開示をするよう』強く求め、裁判所も証拠開示について前向きな立場を示したようだ。また、この間検察側が『これ以上の証拠開示は不要。三者協議もこれ続ける意味がない』と主張していたことから、三者協議の打ち切りも懸念されたが、次回も行うことが合意されたようである。いずれにせよ、本年中にも何らかの決定が出ることは間違いない。今年こそ皆の力で再審開始を勝ち取ろう」と述べた。
このあと、あいさつした石川一雄さんは、「今年5月1日、事件発生から丁度50年です。私も74才になりました。元気なうちに無罪を勝ち取りたい。ぜひご協力をお願いします」と訴えた。また連れ合いの早智子さんは、「先頃、フランスの部落問題研究者が狭山事件のことをとりあげて、『日本の石川一雄さんは無実なのに、未だに罪をきせられている。これは本当に哀しく許しがたいことだ』と発表してくれた。ソーシャル・ネットワークの『フェースブック』でも、狭山再審を訴えるページを立ち上げてくださった方がいる。とてもうれしい。『狭山事件の再審を』という声は、今どんどん広がっている」と、運動の広がりへの期待を述べた。
基調を提案した部落解放同盟の松岡徹書記長は、「三者協議打ち切りといった最悪の事態はひとまず避けられた。しかし政治情勢は非常に悪い方向にむかっている。気を引き締めて再審開始の決断を迫っていきたい。不当逮捕から丁度50年目の今年5月23日に日比谷野外音楽堂で全国集会を取り組む。また資金作りのためにカンパを呼びかけたい」と訴えた。
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