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河合裁判長が前任の姿勢受け継ぐと

5月8日第13回3者協議で言及


 第13回目の3者協議が5月8日、東京高裁でおこなわれ、狭山弁護団、新たに就任した河合健司・裁判長と担当裁判官、担当検察官の間で協議が行なわれた。狭山弁護団からは、中山主任弁護人、中北・事務局長はじめ、横田、青木、近藤、指宿、小島、河村、野口、山本の各弁護人が参加した。
 3者協議で、河合裁判長は証拠開示について、これまでの小川裁判長の姿勢を受け継ぐとし、4月に交代した担当検察官2人に柔軟に対応するよう促した。
 弁護団は、この間提出した証拠開示勧告申立書をもとに、「手拭い関係」、「秘密の暴露」とされた自白内容に関する当時の捜査資料の開示の重要性を説明した。
 次回の3者協議は、検察側が弁護団の提出した新証拠である「腕時計のバンド穴の使用状況について」の反論意見書を6月に提出することから、7月下旬におこなわれる予定。
 狭山弁護団は5月2日に、犯行に使われた手拭いに関する証拠開示、「秘密の暴露」とされた自白内容に関する当時の捜査資料の開示、を求める2通の「証拠開示勧告申立書」を提出した。あわせて、殺害方法に関する検察意見書に反論する法医学者の鑑定書、殺害方法に関する生体力学に基づく実験による意見書など5点の新証拠を提出した。

部落解放同盟東京都連合会
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