石川一雄さん不当逮捕から53年目を迎える狭山事件の第三次再審請求審は、三者協議が本年4月までに27回行なわれ、検察官が証拠開示に対して頑な抵抗姿勢を取り続ける中で185点の証拠を開示させ、狭山弁護団は、その科学的な分析から182点に及ぶ石川さんの無実を示す新証拠を裁判所に提出しています。それによって、有罪確定判決である二審の東京高裁・寺尾判決は完全に崩壊し、警察や検察の証拠のねつ造までが明らかになってきています。
狭山東京実行委員会では、地域・職場からの取り組みを活発化させていく様々な活動が展開され、2月に開催した狭山東京集会は300人近い参加者の石川さんは無実だ!再審を開始せよ!の声で埋め尽くされました。全国各地、職場における地道で粘り強い取り組みと弁護団の闘いを一体化し、徹底した証拠開示を求めていくとともに、事実調べ・再審開始を求める世論をさらに大きくしていかなければなりません。
狭山第三次再審は正念場の状況にあることを踏まえ、来る5月24日に日比谷野外音楽堂において「狭山事件の再審を求める市民集会」が開催されます。5月下旬に開催予定の第28回三者協議直前に行われるこの市民集会は極めて重要です。
東京各地、各界、各層からの石川無実・再審開始の声を本集会に集中しよう!