10・28狭山市民集会に
最大限の結集を

下山鑑定は決定的新証拠だ


昨年の狭山集会
sayama


 狭山事件再審弁護団は8月22日、確定判決(2審・東京高裁寺尾判決)をつき崩す重要な新証拠である下山鑑定を東京高裁に提出した。
 「自白」をもとに発見され有罪判決の最重要証拠とされた万年筆について、入っていたインクには事件当日まで被害者が使っていたインクはまったく混じっておらず、万年筆は被害者のものではなかったことを科学的に証明した極めて重大な新証拠である。確定判決は、石川一雄さんの供述通りに万年筆が見つかったことなどを「秘密の暴露」と認定し、最重要の有罪証拠としていた。(計4時間25分、のべ26人の家宅捜索で発見されなかった万年筆が、三回目のわずか14分の捜索で誰もが見えるお勝手口の鴨居の上から発見された。しかも、発見万年筆からは被害者の指紋も石川さんの指紋もついていなかった不可解な証拠物)弁護団は、1次・2次再審請求でも万年筆は被害者のものではないと主張してきたが、裁判所はインクについて被害者が使っていたものとは違うと認めたが「別のインクを補充した可能性がある」と退けていた。今回で184点目の石川さんの無実を証明する新証拠となる下山鑑定は、万年筆に別のインクを補充した場合、元のインクが微量でも残っているはずなのに、警察の事件当時の鑑定では検出されていない、発見万年筆は被害者のものではないことを証明した。
 このような重大な状況を受け、9月8日には全国狭山活動者会議・住民の会交流会が開かれ、全国各地で共闘団体や住民の会などとともに新証拠の大宣伝を行い、集会や学習会等の開催、更なる証拠開示、鑑定人尋問、事実調べを求める署名やハガキ運動を進めることが呼びかけられ、来たる10月28日に日比谷野外音楽堂において開催される「寺尾判決42ヵ年糾弾!狭山事件の再審を求める市民集会」に多くの市民の結集を図るとともに、狭山再審を求める世論の拡大に総力をあげて闘っていくことを確認した。
 下山鑑定は石川さんの無実を示す決定的新証拠である。各地で大きくアピールし、10・28狭山市民集会に最大限の結集を図ろう!そして、再審に突き進もう!

  ●狭山事件の再審を求める市民集会
  日時 10月28日(金)13時〜14半(集会後デモ予定)
  場所 日比谷野外音楽堂
  主催 狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会