冤罪51年、袴田再審開始に続け
いまこそ証拠開示と事実調べを

狭山事件の再審を求める市民集会に3000人


sayama

 1963年5月1日、埼玉県狭山市でおきた女子高校生殺害事件、いわゆる狭山事件で石川一雄さんが冤罪を叫び続けて51年が過ぎた。別件による不当逮捕から51年目にあたる5月23日、日比谷野外音楽堂において「狭山事件の再審を求める市民集会〜冤罪51年!袴田再審開始に続け!いまこそ証拠開示と事実調べを!〜」が開催された。主催は、同集会実行委員会で、部落解放同盟、労働組合、市民団体、支援者たちが全国から集まり、東京高検に対する証拠開示と東京高裁が事実調べを即刻行ない、再審を開始することを求めるとともに、各地での取り組みを広げていくことを誓い合った。石川一雄さん・佐智子さん、足利事件の菅谷さん、布川事件の杉山さんと桜井さん、氷見事件の柳原さん、そして、今年3月に静岡地裁に再審開始決定を受けて即日釈放された袴田巌さんも登壇し、集会参加者に向けて今年こそ再審を勝ち取るためにさらなる支援強化を訴えた
 石川一雄さんは、「私たち夫婦は無罪を勝ち取るまで共に手を取り合っていく」と力強く宣言。一方で妻の早智子さんは、「51年間もの間、殺人犯のレッテルが貼られるとは思わなかった」と一雄さんが肩を落としていたのを間近に見て「胸が潰れそうになった」と話されていたが、同時に、勝利に向かって歩んで行くことを改めて胸に刻み、全国各地でのさらなる取り組み、支援の強化を訴えた。  狭山東京実行委員会は、集会終了後デモ行進で都民に石川さんは無実であることを力強くアピールし、解散地点で闘いの課題と今後の取り組みの方向を再確認し、狭山東京実行委員会議長の団結ガンバローをもって終了した。