部落差別にもとづく冤罪事件である狭山事件は、事件発生から50年を経過し、狭山第三次再審の闘いは大きく動いている。2009年9月から始まった三者協議が14回行われる中、これまでに131点の証拠が開示され、犯人にでっち上げられた石川一雄さんの自白の疑問や証拠のねつ造が次々と明らかになり、確定判決を揺るがしている。
殺害現場とされる雑木林での「血痕反応検査報告書」の「不見当」という検察側の態度を見ても、犯行現場を裏付ける証拠がないことが明らかになってきており、また、犯人しか知り得ない「秘密の暴露」も崩れてきている。
私たちは、狭山事件の真相と石川一雄さんの無実を広く都民に訴え、再審開始の世論を更に広げていくために、2013年の年明け早々から狭山東京実行委員会の旗の下に都内各地で狭山事件の再審を求める集会を連続的に開催し、足立、三多摩、東京集会、台東、西北地域、葛飾、中南地域、墨田、江東地域等での集会を成功させてきた。今こそ、都内各地での地域に根ざした取り組みによる更なる証拠開示と事実調べ要求の世論を東京高裁へ集中させていくことが何よりも重要である。
10月31日(木)13時、日比谷野外音楽堂において寺尾差別判決39ヵ年糾弾!狭山事件の再審を求める市民集会が開催される。「石川一雄さんは無実だ!」「全証拠開示・事実調べ実現・再審開始」の世論を集中させ、10・31狭山市民集会を成功させよう。