検察はすみやかな証拠開示を

7・29拡大全国狭山活動者会議・狭山住民の会全国交流会


sayama

「拡大全国狭山活動者会議・狭山住民の会全国交流会」が7月29日、日本教育会館において開催された。20都府県連、各地「住民の会」から90人が参加した。
 5月にテレビ放映された狭山事件のニュース録画が20分ほど上映された後、中山武敏・狭山弁護団主任弁護人から、7月26日に開かれた第14回目の3者協議の様子が報告された。
 欠番の証拠物の開示では、検察側は証拠物3点を開示したものの、存在することが明らかな筆跡資料については、関係者のプライバシー、開示の必要性がない、もしくは「不見当」という対応。弁護団は、検察側の主張に全面的に反論する意見書を今後提出すると述べ、また、今回の三者協議では、被害者が使用していたとされる腕時計のバンド穴についての検察官意見書、科警研技官の鑑定に対しても再反論を提出することを裁判所に伝えたとの報告もされた。
 続いて、松岡中央書記長から「争点を明らかにしながら、闘いの鍵である証拠開示を東京高検に迫っていこう。」との当面する闘いの基調が提案がされた。
 挨拶にたった石川一雄さん、早智子さんは、いま、全国各地での様々な取り組みが狭山を動かしている。第三次再審での勝利に向けた支援をさらに大きなものへ、と訴えた。
 ドキュメンタリー映画「見えない手錠をはずすまで」監督の金聖雄さん、プロデューサーの陣内直行さんから映画製作の状況などの報告がされ、足利事件の菅谷利和さんからも石川さんの無罪を勝ち取るまで全力で闘う、との決意が述べられた。
 各府県連や各地住民の会から狭山意見広告や写真パネル等々の取り組み報告などが行なわれ、組坂委員長の団結ガンバローをもって閉会した。
 次回三者協議は10月下旬に予定されている。都内各地からさらなる証拠開示、事実調べを求める取り組みを進めて行くことが極めて重要な状況にある。