狭山再審裁判に大きな動き
「逮捕当日の上申書」で新証拠を提出
去る12月16日、「狭山事件の再審を求める市民集会」が日本教育会館で開かれました。この集会には足利事件、布川事件、袴田事件などのえん罪事件の当事者や家族・支援者も参加し発言しました。「無実の人を罪に落とした検事や裁判官がなにも責任を問われないのは許せない」「冤罪を晴らす為に、証拠開示が決定的に重要だ」と繰り返し語られました。
集会前日の12月15日、狭山再審弁護団は5月に開示された証拠の中の2つの筆跡資料にもとづいて鑑定書・意見書を作成し、新証拠として裁判所に提出しました。なによりも、その日資料として配布された「石川さんが逮捕された当日に書かされた上申書」は大変インパクトがありました。それは当時の石川さんの文字を書く力の実態を如実に示しており、彼が脅迫状の筆者ではありえないことを物語るきわめて重要な証拠です。両者を対比して眺めるだけで、そのちがいは明らかです。それにしても検察がこのように重要な無実の証拠を四十七年間も隠してきたことは許せません。
私たちは、この新証拠をまず学習し、人々に広く訴えていかなければなりません。そして検察に対しては、まだ隠しているすべての証拠の開示を強く要求していきましょう。
今年こそ、狭山再審を実現し、石川さんのを晴らすために!!