事実調べを即刻実施し
一日も早い再審開始を

第33回三者協議へ
高裁前アピール行動


sayama

 7月中旬に予定されている第33回三者協議に向けた高裁前アピール行動が6月20日から始まった。
 朝と昼のアピール行動に各地から支援者が参加し、東京高裁・植村裁判長に向けて、警察や検察が隠し持っている証拠に対する開示勧告を行なうこと、事実調べを即刻実施すること、一日も早い再審開始の決断を!と訴えた。
 石川一雄さんは、「判決では私が積極的に『自白』したように言っているが、開示された取調べ録音テープからは、私が事件の内容をまったく知らないということがはっきりとわかる。取調べ録音テープによって、警察の誘導は明らかだ。」と訴えた。
 また、2度の徹底的な家宅捜索で見つからなかった被害者のものとされる万年筆が、3回目のわずか数分の捜索で発見され、その万年筆には被害者の指紋も、持ち帰って隠したとする石川さんの指紋もない摩訶不思議な証拠物である疑惑の「発見万年筆」について、石川さんは、「被害者のものではないことを科学的に証明した『下山鑑定』を裁判長は職権で取調べを行え」と強く訴えた。
 アピール行動には、石川さん夫妻をはじめ、東京、埼玉、群馬、千葉、神奈川、山梨、大阪から解放同盟員や住民の会など多くの支援者が参加。足利事件の菅谷利和さんもマイクを握り、ハンセン病回復者の石山春平さんはお連れ合いと参加し「石川さんは無実、再審開始を」と訴えた。
 アピール行動は、6月27日、7月10日と続く。行動に参加できない方々には、署名や要請ハガキなどで石川無実の声を植村裁判長にとどける取り組みを地域・職場で進めてほしい。