新型コロナウイルスの感染拡大によって10・31狭山市民集会は中止となった。中央本部からは10月31日を中心に新証拠の学習や地域集会、石川さんのビデオメッセージ配信(下記QRコード )などが呼びかけられている。都連ではハガキ要請の取り組みや女性部の高裁前スタンディング行動が行なわれている。また、各支部でも23デーや地域集会、ビデオメッセージなど創意工夫した取り組みが行なわれている。
また、大野裁判長のもとで第44回三者協議が9月25日、東京高裁で行なわれ、狭山弁護団、東京高裁、検察で狭山再審に関わる協議がされた。
この三者協議の前、狭山弁護団は9月23日、新証拠として福江第二意見書と補充書を東京高裁に提出した。これは福江鑑定人の「筆跡鑑定の従来法と新鑑定法について(所見)」、「コンピューターによる筆跡鑑定法について(解説)」という2通である。これらは福江鑑定によって脅迫状を書いた犯人は石川さんではないことをより明白にした新証拠である。また、補充書は以前の福江鑑定、福江意見書に対する検察の反論に対する狭山弁護団の再反論である。
狭山弁護団は次回三者協議までに以下の鑑定書を提出することを伝えた。①3次元スキャナーの計測に基づく足跡鑑定②万年筆に関する新証拠の下山第二鑑定、原・厳島鑑定に関する検察意見書の誤りを明白にした証拠③血液型に関する鉄意見書とスコップに関する平岡鑑定に対して検察が提出した意見書の誤りを明白にした証拠などである。
次回三者協議は12月下旬に予定されている。高裁は事実調べ実施・再審開始をすべきである。