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鎌田慧さんが狭山事件の再審訴え

500人が参加。石川さん夫妻もかけつけ

            

 2003年2月7日、千代田区九段の千代田区公会堂で「狭山事件の再審を求める東京集会」がひらかれ、500人が参加しました。当日は狭山から石川一雄さん夫妻もかけつけ、事件発生から40年を迎える狭山事件の再審開始を強く訴えました。
 集会では、ノンフィクション作家の鎌田慧(さとし)さんの講演がおこなわれました。鎌田さんは「狭山事件の再審を求める知識人の会」の一員でもあり、狭山事件の再審を求めて積極的に活動されています。
 鎌田さんは、狭山事件で唯一真犯人とつながる物証といえる「脅迫状」について、「当時の石川さんにはこれを書くことができなかった」と強調しました。石川さんは部落差別のため小学校も充分にいけていません。そのため事件当時24才だった彼はほとんど字が書けない状態だったのです。鎌田さんは、「裁判官たちは、字を書くことのできない人間のことについてあまりに無知だ。この無知が『棄却決定』が繰り返されることの根底にある」と指摘されました。また「お役所勤めの裁判官には、たとえ真実と分かっても前例をひっくり返す勇気がない。運動的に言えば、裁判官が勇気を持って公正な判断をできる状態をつくることが大切だ」と述べ、「裁判官が真実から目を背けられないような世論」の必要性を訴えました。
 集会では、狭山事件の真実を明らかにするためには証拠の「事実調べ」が重要な役割を果たすとして、狭山事件を担当する最高裁第1小法廷に事実審理に踏み込むことを求めるアピールを採択しました。



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