「全国部落調査」復刻版出版事件裁判第4回口頭弁論が3月13日14時から東京地裁103号法廷でおこなわれる。
前回、12月12日の第3回口頭弁論では、被告・示現舎は「戸籍等不正取得で実際上差別はない」などの主張(「被告・準備書面2」)が説明され、原告・弁護団は被告の主張に反論する「原告・準備書面2」を提出し、過去5年間の解放同盟が取り組んだ差別事件を説明した。
第4回口頭弁論では、2月17日が提出期限となっている被告・示現舎による原告に対する反論(「被告・準備書面3」)が説明される。また、原告側弁護団は、「被告・準備書面3」を見てから反論(「原告・準備書面3」)するとしている。
「全国部落調査」復刻版は今現在もインターネット上に曝されており、現実に結婚が破談になったという決して許せない事例も報告されている。早急に削除されなければ差別被害は増加していくことになる。また、昨年12月、「部落差別は許されないものであるとの認識の下にこれを解消することが重要な課題」とする「部落差別解消推進法」が成立、施行した。示現舎の差別行為は、この法律の理念にも逆行することはいうまでもない。
これまで以上に差別を許さない裁判を支援する輪を広げ、第4回口頭弁論の傍聴に参加し、裁判勝利にむけた取り組みを強めていこう。