あいつぐ差別の現実を訴える

復刻版裁判第3回口頭弁論



東京地裁

 「全国部落調査」復刻版出版事件裁判第3回口頭弁論が、昨年12月12日、東京地裁103号法廷でおこなわれ、原告、傍聴含めて約120人が参加した。都連からも共闘関係など約40人が傍聴行動などを闘った。
 第3回口頭弁論では、まず、被告(「鳥取ループ」等)から原告弁護団が提出している「準備書面1」に対する反論(「準備書面2」)が説明された。また、解放同盟など原告弁護団からも「準備書面2」(被告の準備書面2に対する反論)が説明された。
 被告は「準備書面2」において「戸籍等不正取得事件で、差別は起こっていない」「戸籍から部落出身かどうかわからない」など差別の現実を見ようともせず「復刻版の出版、インターネット公表」は「正当」だと主張する。
 それに対して、原告弁護団からは、過去5年間にわたる部落差別の現実を説明し、その現実に対応して「戸籍法の改正」や「個人情報保護法の改正」など法改正がおこなわれ、部落差別に利用される情報は一般的に公表されない原則が確立されていると被告の主張を反論した。
 裁判終了後、弁護士会館で報告集会が開催され、今後に向けた意思一致がはかられた。
 次回第4回口頭弁論は2017年3月13日㈪ 14時に103号法廷でおこなわれる。引き続き闘いを強化しよう。