都連、支部に悪質な差別投書

「鳥取ループ」が差別を誘発



 都連宛にハガキ10通、封書7通の悪質な差別投書が7月8日から13日にかけて届いた。同様の投書は、中央本部、解放新聞社、神奈川県連にも届いている。宛名には「エタヒニンヨツの情報保持者さま」「食肉屋 屠殺屋 皮革屋の個人名保持者さま」などと書かれ、挑戦的で、敵対的な意思を露わにしている。また封書の内容も「穢れたエタヒニンを解放するな」とか「部落民は子孫を残すな」、そして、「部落地名総鑑を48冊人事部に送付しろ」など差別意識を全面展開したような内容であり、差別主義者を決して許してはならない。

 都連だけではなく荒川支部、墨田支部にも7月18日付けで同じ人物から差別投書が届いた。その内容も極めて悪質だが、注目すべきは「鳥取ループさんのサイトは不正確な箇所があるようですので」と記載されていることである。差別投書をした人物は、「鳥取ループ」のサイトを見て、不正確なので、「正しい」部落地名総鑑を送れと主張していることが文面から読み取れる。この人物は第1に、部落の所在地を調べるために「鳥取ループ」のサイトを見ていること。第2に、そこから誘発されて、都連などに差別投書を送付する行為にいたったといえる。逆に言えば、「鳥取ループ」、宮部の差別行為が、差別の連鎖を生み出している。差別が差別を生む危険な社会を決してつくってはならない。