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身元調査の裏ルート発覚

新たな戸籍謄本等不正取得事件で「群馬ルート」

 

 2012年9月28日「情報屋」ら8人逮捕、1万件超の戸籍謄本等不正取得事件が報道された。「愛知県警は27日、行政書士谷口信寿(中野区)、調査会社『エージェーLP』経営久松淳二(名古屋市名東区)、調査会社『エル・アール・シー』社長大沼源(清瀬市)容疑者ら8人を偽造有私文書行使や戸籍法違反などの疑いで逮捕した。全国の探偵社から集まる戸籍情報に関する調査依頼は、『情報屋』の久松容疑者や共同経営者の新原聡容疑者の元に集まり、ベル・リサーチ社(群馬県前橋市)経営の岡田信一容疑者を経て大沼容疑者に渡っていた。大沼容疑者は行政書士の谷口容疑者らの名義で虚偽申請を行っていた」というもの。
 部落解放同盟中央本部は、ベル・リサーチ社を中心にした不正取得事件、いわゆる「群馬ルート」の真相解明と本人通知制度の導入促進のため全国的な取り組みとして市町村行政に対する公文書開示請求を全国一斉に行うことを決定した。
 部落解放同盟東京都連は、2012年12月から都内の全区市町村に対して、行政書士・谷口信寿、行政書士大沼源両容疑者の公文書開示請求を取り組んだ。
 2013年3月11日現在、22区14市町村で谷口信寿が304枚、大沼源が152枚、合計456枚の偽造した戸籍謄本等職務上請求書を使い都内でも大量の戸籍謄本などを不正取得していた事実が判明した。
 昨年11月28日に名古屋地裁で大沼被告と妻・恵美に対する初公判が開かれ両被告は一部否認したものの起訴内容を大筋で認めた。また、ベル・リサーチ社の岡田被告、行政書士の谷口被告、「情報屋」の新原被告に対する公判は 11月29日に名古屋地裁で開かれ3人も起訴内容を大筋で認めた。

部落解放同盟東京都連合会
http://www.asahi-net.or.jp/~mg5s-hsgw/