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U講師差別助長発言を受けて
研修充実・改善に向けた第2回協議
都連は8月30日、特別区職員研修所、港区、東京清掃労働組合とともに「研修充実・改善に向けた第2回協議」を特別区職員研修所会議室でおこなった。
最初に特別区職員研修所から「清掃研修の改善・充実について」の見解文の説明を受けた。本件に対する考え方は「人権を守るべき立場にある区の管理職が、職業差別、部落差別を助長するような発言をおこなった」と述べた。
また、研修の改善・充実に向けた取り組みの基本的考え方については「本件の反省を踏まえ、当事者の視点や差別の実態から学ぶフォローアップを意識した同和研修の改善・充実策を講じる」と明らかにされた。
具体的方策としては、「講師登壇にあたってのフォローアップとして「差別の実態」を学べるようカリキュラム、担当講師を工夫」する。また、同和研修の改善・充実については「同和研修(新任技能長、新任統括技能長)に外部講師を試行的に導入する」と述べた。
協議は質疑・応答に入り上記の具体的方策について、詳しい説明を求める意見が相次ぎ、質疑・応答がおこなわれた。また、U講師のこれまでの研修実績の回答が港区からおこなわれた。「U講師は新任研修・係長昇任前研修を受けたかどうかいずれもはっきりしない。4区管理職同和問題合同研修には参加している」と報告があった。また、港区は2010年から全職員を対象に人権研修を実施しており、悉皆研修として2010年から2011年の2カ年で実施するとの説明があった。その後もさまざまな質疑応答がおこなわれ、4者の合意ができ今回をもって協議を終了した。
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