部落解放同盟新潟県連は1月24日、鳥取ループ・示現舎による「部落探訪」(現時点で「曲輪クエスト」に変更)でネット上に晒している新潟県内の15カ所(提訴時点)の部落のウェブページ等の削除と損害賠償を求めて新潟地裁に提訴した。
訴状提出にあたり新潟県連は24日10時から地裁横で激励集会をひらき東京都連もかけつけた。雪交じりの寒い中、県連の同盟員、「部落探訪」削除裁判新潟訴訟を支援する会、中央本部、関東ブロック各都県の代表など新潟県内外から60人が結集し、差別煽動許さず闘い抜こうと団結を固めた。
弁護団を先頭に訴状を提訴した後、新潟県弁護士会館で記者会見がひらかれ河村健夫・弁護団長、長谷川サナエ原告団長、長谷川均新潟県連委員長などがメディアに訴えた。
個人原告を代表して長谷川サナエさんは「原告団長を引き受けるにあたり、今回の事件を黙っていられない、絶対ひるまない決意で引き受けた。43年間、解放運動を続け、大変なこともたくさんあった。多くの差別事件も起き、一つ一つ取り組んできた。今回、個人名と会社名を晒され、誹謗中傷を受けた。私は社員と一丸となって闘っていく」と決意をのべ「行政のみなさんも全面協力すると言ってくれた。多勢のご支援がなければ闘っていけない」と支援を訴えた。
長谷川均委員長は「今回の裁判を闘うにあたって、心強いのは新潟県内の30市町村のすべてが法務局を訪れ、削除要請をしていること。また、県内の仲間はもとより、部落解放同盟関東ブロックの仲間がかけつけてくれており、さらには北陸ブロックの仲間とも一緒に闘っていけることである。子や孫の代に差別を残さないために裁判に勝利していきたい」と訴えた。
今後厳しい裁判が続く東京都連も関東の仲間とともに、ネット上で差別扇動を繰り返す差別者を「差別を許さない世論」で包囲し、裁判闘争勝利に向け闘っていこう。